家具・荷物を残したまま家は売れる?残置物がある実家・空き家の売却方法

「実家を売りたいけれど、家具や荷物が大量に残っている」

「親が亡くなって空き家になったけれど、片づける時間がない」

「冷蔵庫やタンス、布団まで残したまま家を売ることはできる?」

「荷物を全部処分してからでないと、不動産会社に査定してもらえない?」

相続した実家や長期間空き家になっている住宅を売却するとき、このような悩みを抱える方は少なくありません。

特に大阪市内や豊中市・吹田市・箕面市などで親の家を相続したものの、相続人自身は遠方に住んでいる場合、

家具。

家電。

衣類。

食器。

本。

布団。

写真。

仏壇。

物置の荷物。

庭の道具。

などが大量に残っていて、

「これを全部片づけないと売れないのか……」

と考えてしまうことがあります。

しかし結論から言えば、

家具や荷物が残っている家でも売却することは可能です。

実際の不動産売却では、

荷物をすべて処分してから販売する。

一部だけ片づけて販売する。

家具・家電を残した状態で販売を始める。

売買契約後、引き渡しまでに撤去する。

買主との合意によって一定の残置物を残したまま引き渡す。

不動産会社などへ現状のまま売却する。

といった複数の方法があります。

大切なのは、

「家を売るなら、とりあえず全部捨てる」

と最初から決めないことです。

残置物を処分するには費用も時間もかかります。

一方で荷物が大量に残った状態では、一般の購入希望者が室内を確認しにくくなり、売却価格や売却期間へ影響することもあります。

つまり、

「片づけるべきか」

「そのまま売るべきか」

は物件ごとに判断する必要があります。

この記事では、大阪市や豊中市・吹田市・箕面市などで家具・荷物が残った実家や空き家の売却を検討している方へ、

残置物がある家でも売れるのか。

どこまで片づける必要があるのか。

そのまま売る方法。

片づけて売る方法。

処分費用をかけるべきか。

売買契約で注意したいこと。

相続した実家で先に確認したいもの。

売却前に捨てない方がよい書類。

最終的な手取りを増やす考え方。

まで詳しく解説します。

目次

家具や荷物が残っていても家は売却できる

まず知っておきたいのは、

残置物があるから不動産売却そのものができないわけではない

ということです。

例えば相続した実家に、

大型タンス。

ダイニングテーブル。

ソファ。

冷蔵庫。

洗濯機。

テレビ。

ベッド。

衣類。

大量の食器。

本。

写真。

工具。

などが残っていたとしても、査定や売却活動を始めることはできます。

「空っぽにしてからでなければ査定できない」

というものではありません。

むしろ残置物処分に数十万円を支払う前に、まず不動産そのものの価格を確認する方がよいケースもあります。

そもそも「残置物」とは?

不動産売却でいう残置物とは、売主や以前の居住者が物件内に残している家具・家電・日用品などを指して使われます。

例えば、

・タンス
・ベッド
・机
・椅子
・ソファ
・棚
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・テレビ
・エアコン
・照明器具
・カーテン
・衣類
・食器
・本
・布団
・生活雑貨
・植木鉢
・自転車
・物置内の荷物

などです。

ただし、

「残っているものは全部同じように処分していい」

とは限りません。

建物設備として扱うもの。

付帯設備として買主へ引き渡すもの。

売主が撤去するもの。

買主が了承して残すもの。

を整理する必要があります。

「家具付き物件」と「残置物あり」は意味が違う

例えばモデルルームのように、

「ダイニングセット付き」

「エアコン付き」

「家具付きで販売」

と買主へ価値として提供する場合があります。

これは一般に「家具付き販売」などとして扱われます。

一方、

大量の古い家具。

不要な衣類。

壊れた家電。

生活ゴミ。

などがそのままになっている状態は、購入者にとって処分負担になる可能性があります。

同じ「物が残っている家」でも、

買主が欲しい家具なのか。

買主が処分しなければならない荷物なのか。

では意味がまったく違います。

残置物がある家を売却する主な4つの方法

残置物がある住宅では、主に次の4つの方法を検討します。

  1. 全部片づけてから一般市場で売る
  2. 荷物を残したまま販売し、契約後に片づける
  3. 買主と合意して一部を残したまま引き渡す
  4. 残置物を含めて現状のまま売却する

方法1 すべて片づけてから売却する

最もわかりやすい方法です。

家具や家電、生活用品などを処分し、空室にした状態で販売します。

メリットは、

室内が広く見える。

購入希望者が内見しやすい。

床や壁の状態を確認しやすい。

写真を撮影しやすい。

リフォーム後のイメージを持ってもらいやすい。

という点です。

特にマンションでは室内写真が購入検討へ与える影響が大きいため、荷物を減らすことで印象が改善することがあります。

方法2 荷物を残したまま販売を開始する

売却開始時点で荷物が残っていても、必ずしも先に処分する必要はありません。

例えば、

「契約が決まったら引き渡しまでに撤去する」

という条件で販売する方法です。

この方法なら、

売れるか分からない状態で先に高額な片づけ費用を支払う必要がありません。

一方で内見時には家具や荷物が残っているため、物件の見え方が悪くなる可能性があります。

特に荷物が多すぎる場合、

部屋へ入れない。

収納内部を確認できない。

床の状態が見えない。

採寸できない。

といった問題が起こります。

方法3 一部の家具・設備を残して引き渡す

例えば買主から、

「エアコンはそのまま欲しい」

「照明器具は残してほしい」

「比較的新しいダイニングテーブルなら使いたい」

と言われることがあります。

売主と買主双方が合意するなら、一部を残して引き渡すことも可能です。

ただし、

何を残すのか。

誰の所有物になるのか。

故障した場合どうするのか。

不要になった場合の処分は誰がするのか。

を契約前に明確にしておくことが重要です。

方法4 残置物ごと現状のまま売却する

物件によっては、残置物を売主側で撤去せず、そのままの状態で買主へ引き渡す条件で売却することもあります。

特に、

大量の家財が残っている。

相続人が遠方に住んでいる。

売却を急いでいる。

建物が古い。

購入後にリフォーム・解体を前提としている。

などの場合に検討されます。

その代わり、買主が処分費を負担することになるため、その負担が売却価格へ反映される可能性があります。

スタッフ植松

実家を売るとき、「まず家の中を空っぽにしないと」と考える方は多いですが、私は査定より先に高額な処分費を払う必要はないと考えています。現状の価格を確認してから、片づけ費用をかける価値があるか比較する方が合理的です。

残置物を片づけると家は高く売れる?

荷物をすべて撤去した方が売りやすくなるケースはあります。

しかし、

片づけ費用を100万円かければ、売却価格も100万円上がる

というものではありません。

例えば、

残置物ありの査定:2,800万円

残置物撤去後の想定売価:2,900万円

片づけ費用:150万円

だったとします。

単純に比較すると、

残置物あり:2,800万円

片づけ後:2,900万円-150万円=2,750万円

となります。

売却価格だけを見ると100万円高くなっていますが、片づけ費用まで含めると50万円手取りが減っています。

このようなケースでは、

「きれいにして高く売る」

ことが必ずしも得とは限りません。

「売却価格」ではなく「手取り」で考える

不動産売却では、

いくらで売れたか。

よりも、

最終的にいくら残ったか

が重要です。

例えば次のように比較します。

そのまま売る場合

売却価格:2,700万円
残置物処分:0円

片づけて売る場合

売却価格:2,850万円
残置物処分:100万円

単純比較なら、

そのまま:2,700万円

片づけ後:2,750万円

です。

この例なら片づけた方が50万円有利です。

しかし処分費が200万円なら、

2,850万円-200万円=2,650万円

となり、現状売却の方が有利になります。

そのため、

片づけ前査定と片づけ後の想定価格を比べてから処分する

ことが重要です。

残置物が多い家で価格が下がりやすい理由

残置物そのものに不動産としての価値がない場合でも、売却へ間接的な影響が出ることがあります。

室内が狭く見える

家具が多い部屋は実際の面積より狭く感じることがあります。

特に、

大型タンス。

ソファ。

収納ボックス。

段ボール。

などで床面積が隠れていると、購入希望者が部屋の広さを把握しづらくなります。

写真の印象が悪くなる

現在の不動産購入では、ポータルサイトなどの写真を見てから内見するケースが一般的です。

室内に大量の荷物があると、

暗い。

古い。

狭い。

散らかっている。

という印象を持たれる可能性があります。

建物状態を確認できない

大量の荷物で床や壁が隠れていると、

床の傷。

壁の汚れ。

雨漏り跡。

カビ。

設備状態。

などを確認しづらくなります。

購入希望者からすると、

「荷物の下に何か問題があるのでは?」

という不安につながる場合があります。

買主が処分費を考える

現状のまま引き渡す条件なら、買主は購入後に残置物を撤去しなければなりません。

そのため、

物件価格3,000万円。

残置物撤去見込み100万円。

なら、

実質3,100万円程度の負担感になる可能性があります。

その分、価格交渉につながることがあります。

全部片づけなくても「減らすだけ」で効果がある

売却前に必ず完全撤去しなければならないわけではありません。

例えば、

玄関。

リビング。

キッチン。

浴室。

主要な居室。

ベランダ。

など、購入希望者が特に確認したい部分だけ整理する方法もあります。

押入れや物置の荷物まで完璧に片づけようとすると、時間も費用も大きくなります。

売却活動を始めるために必要な最低限の片づけと、引き渡しまでに必要な撤去を分けて考える方法もあります。

実家を売る前に絶対に捨てない方がいいもの

相続した実家を片づけるときは、

「全部ゴミだから捨てよう」

と進めるのは危険です。

不動産売却や相続手続きに必要な書類が混ざっている可能性があります。

購入時の売買契約書

特に重要です。

親が家を購入したときの売買契約書が見つかれば、将来の譲渡所得計算で取得費を確認する資料になります。

数十年前の書類でも処分しないようにしましょう。

建築請負契約書

注文住宅なら、

建築工事請負契約書。

追加工事の領収書。

設計費用の資料。

などが残っている場合があります。

これらも取得費を確認するときに役立つ可能性があります。

仲介手数料などの領収書

購入時に支払った仲介手数料や一定の購入関連費用について、取得費へ含められる可能性があります。

古い領収書だからといって簡単に捨てない方がよいでしょう。

登記関係の書類

登記識別情報。

権利証。

登記関係書類。

などが見つかることがあります。

不動産売却で重要な書類なので、他の荷物とは別に保管します。

測量図・境界資料

戸建てや土地では、

確定測量図。

境界確認書。

過去の測量資料。

隣地との覚書。

などが残っている場合があります。

これらを処分すると、売却時に再度測量等が必要になる可能性があります。

リフォームや修繕の記録

例えば、

屋根修理。

外壁塗装。

給湯器交換。

水回りリフォーム。

耐震工事。

防水工事。

などの資料です。

購入希望者へ建物の維持管理状況を説明する材料になります。

固定資産税関係書類

最新の固定資産税・都市計画税の納税通知書や課税明細書なども保管しておきましょう。

通帳・有価証券・現金など

高齢者の実家を片づけると、

タンス。

封筒。

本。

仏壇。

引き出し。

などから現金や重要書類が見つかるケースがあります。

処分業者へ依頼する前に、相続人側で重要品を確認しておくことが重要です。

写真・手紙・貴金属など

処分してしまうと取り戻せないものもあります。

写真。

アルバム。

手紙。

時計。

貴金属。

印鑑。

形見。

などは、相続人で確認してから処分しましょう。

家具や荷物を自分で処分する方法

荷物がそれほど多くない場合は、自分たちで片づける方法があります。

例えば、

家庭ごみとして分別。

粗大ごみとして回収。

リサイクルショップへ売却。

フリマアプリ等で売却。

知人へ譲る。

自治体のルールに沿って処分。

などがあります。

大阪市で粗大ごみを処分する場合

大阪市では、家庭から出る粗大ごみについて事前申込みによる収集制度があります。

家具などを一つずつ整理できる場合は、民間の片づけ業者へ一括依頼するより費用を抑えられるケースがあります。

ただし、

荷物が一軒分ある。

相続人が遠方。

短期間で片づけたい。

大型家具を運び出せない。

といった場合には、自力での処分が現実的でないこともあります。

家電は粗大ごみで捨てられないものがある

特に注意したいのが家電です。

テレビ。

エアコン。

冷蔵庫・冷凍庫。

洗濯機・衣類乾燥機。

など、家電リサイクル法の対象となる家電は一般的な粗大ごみとは処分方法が異なります。

「全部粗大ごみに出せばいい」

と考えず、品目ごとの処分方法を確認する必要があります。

不用品回収・遺品整理業者へ依頼する

一軒分の家財が残っている場合には、専門業者へ一括依頼する方法があります。

メリットは、

短期間で処分できる。

大型家具を搬出してもらえる。

相続人の負担が少ない。

遠方から何度も通わなくて済む。

という点です。

一方、荷物量によっては費用が大きくなります。

残置物処分費はいくらかかる?

処分費は物件ごとの差が非常に大きいため、

「3LDKなら必ず○万円」

とは決められません。

費用へ影響する主な要素は、

・部屋数
・荷物量
・大型家具の数
・家電の数
・階数
・エレベーターの有無
・トラックを停められる場所
・特殊な搬出作業
・分別状態
・庭や物置の荷物
・処分品の種類

などです。

例えば同じ3LDKでも、

家具が数点だけ残っている家。

30年間の生活用品がそのままの家。

では費用がまったく違います。

片づけ費用の見積もりは現地確認が重要

電話だけで、

「3LDKだから30万円」

などと判断するより、実際の荷物量を確認した見積もりを取る方が安全です。

追加料金についても、

階段作業。

大型家具。

家電。

エアコン撤去。

物置。

庭木。

など、何が含まれているのか確認しましょう。

スタッフ植松

片づけ業者の見積もりを見るときは「総額」だけでなく、何をどこまで処分してくれるのかを見ることが重要だと思います。同じ家でも業者によって作業範囲が違えば、見積金額だけを単純比較できません。

売却前にハウスクリーニングも必要?

残置物を撤去すると、

床の汚れ。

キッチンの油。

浴室の水垢。

ホコリ。

などが目立つことがあります。

そこで、

「次はハウスクリーニングも全部した方がいい?」

と考えるかもしれません。

もちろん室内をきれいにすると印象が良くなる可能性があります。

しかし、

残置物撤去。

ハウスクリーニング。

クロス交換。

床補修。

水回り交換。

と次々に費用をかけると、売却前投資が大きくなります。

まず現在の状態でいくらなのかを確認してから判断することが大切です。

古い家ならリフォームまでやる必要はない場合もある

築30年・40年の戸建てでは、

「家具を処分したついでにリフォームもして売ろう」

と考えることがあります。

しかし買主が、

建物を解体して新築したい。

自分好みに全面リノベーションしたい。

と考えている場合、売主が行ったリフォームが価格に十分反映されないことがあります。

例えば、

残置物処分:80万円

リフォーム:500万円

合計580万円

かけて売却価格が400万円しか上がらなければ、手取りは減る可能性があります。

戸建ては「古家付き土地」として売る方法もある

大阪市内や豊中市・吹田市・箕面市などの古い戸建てなら、建物利用ではなく土地目的で購入する人がいる可能性があります。

その場合、

家具が残っていること。

内装が古いこと。

壁紙が汚れていること。

などは、建物をそのまま利用する買主ほど大きな問題にならない場合があります。

だからこそ、

「家が古い+荷物が大量にある=全部きれいにしないと売れない」

とは限りません。

解体予定なら家具処分と解体をまとめて考える

建物を解体して土地として売る予定なら、

先に家財だけ撤去する。

後から建物を解体する。

よりも、全体の作業工程を確認した方が効率的なケースがあります。

ただし、建物の中にあるすべての物が解体工事と一緒に処分できるとは限りません。

家電や処理方法が異なるものもあるため、解体前に確認が必要です。

建物を先に解体するかどうかは慎重に

古い家だからといって、残置物と一緒にすぐ解体するのもおすすめできません。

建物が残っている状態の方が買主を探しやすいケースがあります。

さらに、

再建築できるか。

接道条件はどうか。

セットバックはあるか。

土地としての価格はいくらか。

なども確認しないまま解体すると、売却戦略を狭める可能性があります。

マンションで残置物がある場合の注意点

マンションでは戸建てとは違う注意点があります。

共用部分へ荷物を放置しない

搬出作業中に、

廊下。

エントランス。

階段。

駐車場。

などへ長時間荷物を置くと、管理規約や他の住民との問題になる可能性があります。

エレベーターの使用ルールを確認する

大量搬出する場合、

管理会社への届出。

養生。

作業時間。

搬出経路。

などのルールがあるマンションもあります。

エアコン・照明をどうするか決める

売主が撤去するのか。

買主へ引き渡すのか。

を契約前に整理しておきます。

トランクルームや駐車場も確認する

室内だけ片づけて安心していると、

トランクルーム。

駐車場。

自転車置場。

専用庭。

などに荷物が残っている場合があります。

引き渡し前にすべて確認しましょう。

戸建てでは屋外の残置物にも注意

戸建てでは室内だけではありません。

例えば、

物置。

植木鉢。

庭石。

自転車。

脚立。

タイヤ。

農機具。

倉庫。

木材。

ブロック。

などが残っていることがあります。

屋外だから残しても問題ないとは限りません。

庭木は残置物なの?

庭木や植栽は家具のように簡単に移動できるものではありません。

買主がそのまま利用する場合もあります。

一方、

巨大な庭石。

放置された鉢。

不要な物置。

などについては撤去を求められることがあります。

「何を残して何を撤去するのか」を契約時に明確にすることが重要です。

仏壇はどうする?

相続した実家では仏壇が残っているケースがあります。

仏壇は通常の家具と同じ感覚で処分しづらい方も多いでしょう。

宗派や家族の考えによって、

親族が引き取る。

寺院へ相談する。

仏具店などへ処分を依頼する。

などの方法があります。

売却直前に慌てないよう、早い段階で家族間で確認しておきましょう。

遺品整理と不用品処分は同じではない

相続した実家では、

「遺品整理」

「不用品処分」

を分けて考えると整理しやすくなります。

遺品整理では、

重要書類。

財産。

形見。

写真。

思い出の品。

などを確認します。

その後、不要と判断したものを処分します。

最初からすべてを不用品として業者へ渡すのは避けた方がよいでしょう。

相続人が複数いる場合は勝手に処分しない

例えば父親が亡くなり、

長男。

次男。

長女。

が相続人だったとします。

実家を片づける際、一人の相続人が、

「全部いらないだろう」

と判断して処分すると、後から、

「その時計は欲しかった」

「母の写真を捨てたの?」

「重要書類があったはず」

というトラブルになることがあります。

価値がありそうなものや思い出の品は、処分前に相続人で確認しておく方が安全です。

売買契約では「残置物をどうするか」を曖昧にしない

残置物がある住宅では、売却価格だけでなく引き渡し条件も重要です。

例えば売主は、

「古いエアコンくらい残しても大丈夫だろう」

と思っている。

一方買主は、

「空室で全部撤去されると思っていた」

と考えている。

この状態で引き渡すとトラブルになります。

原則として契約内容に沿って引き渡す

売買契約では、

売主が何を撤去するのか。

何を残すのか。

いつまでに撤去するのか。

を明確にしておくことが重要です。

口頭で、

「たぶんそのままで大丈夫ですよ」

と済ませない方が安全です。

引き渡し前に最終確認する

引き渡し直前には、

室内。

押入れ。

クローゼット。

床下収納。

天袋。

ベランダ。

物置。

庭。

駐車場。

トランクルーム。

などを確認します。

特に空き家期間が長い住宅では、

「こんなところにも荷物があった」

ということがあります。

残置物を残すなら書面で明確にする

例えば、

エアコン3台。

照明5台。

カーテン。

ダイニングセット。

を買主が引き取るなら、

残置物としてそのまま残すのか。

付帯設備として引き渡すのか。

などを整理します。

故障時の責任についても認識を合わせておくことが重要です。

「残していい」と言われた物以外は勝手に残さない

買主が、

「エアコンは残していい」

と言ったからといって、

冷蔵庫。

洗濯機。

棚。

布団。

まで残してよいわけではありません。

何を残してよいのかを具体的に確認しましょう。

残置物処分費は譲渡所得の「譲渡費用」になる?

不動産売却の税金を考えると、

「売却するために片づけたのだから、家財処分費も全部譲渡費用にできるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、税務上の譲渡費用は、土地・建物を売るために直接かかった費用が基本です。

代表例として、

仲介手数料。

売買契約書の印紙税。

一定の測量費。

売却のための建物取壊し費用。

立退料。

などがあります。

一方で、単なる維持管理費などは譲渡費用にはならないとされています。

家具・家財の処分費についても、

「売却前に払ったから自動的に全部譲渡費用」

と決めつけず、実際の支出内容や売却との直接性を踏まえて税務上の扱いを確認することが大切です。

片づけ費用の領収書は保管しておく

税務上の取扱いがどうなるかにかかわらず、

業者名。

作業日。

作業内容。

金額。

が分かる見積書・請求書・領収書は保管しておきましょう。

不動産売却では後から、

「何にいくら使ったか」

を確認することがあります。

実家が遠方でも売却は進められる

例えば大阪の実家を相続したものの、

東京。

名古屋。

福岡。

などに住んでいるケースがあります。

何度も大阪へ帰って荷物整理するのは大きな負担です。

この場合も、

まず重要品だけ確認。

必要な処分を業者へ依頼。

査定や売却活動を並行。

という方法を検討できます。

「全部自分で片づけ終わるまで売却活動を始められない」

と考える必要はありません。

空き家を長期間放置する方が負担になる場合もある

荷物が多いと、

「今年は忙しいから来年片づけよう」

となりやすいものです。

しかし空き家を所有している間も、

固定資産税等。

マンションなら管理費・修繕積立金。

火災保険。

庭の管理。

換気。

建物点検。

などの負担が続く場合があります。

さらに建物が使われなくなると、

湿気。

カビ。

害虫。

雨漏り。

給排水設備の劣化。

などが進む可能性があります。

「荷物が片づいていないから売れない」

と思い込んで数年間放置するより、現状で売却できるか確認した方がよい場合があります。

大阪市内の実家なら土地価値も確認する

大阪市内の戸建てでは、建物が古く荷物が大量に残っていても、土地に十分な需要があるケースがあります。

特に、

駅距離。

土地面積。

接道。

間口。

用途地域。

建ぺい率・容積率。

土地形状。

周辺の新築需要。

などによって土地価値が変わります。

家具が大量にあることだけで、

「この家はほとんど価値がない」

と判断しないことが重要です。

豊中市・吹田市・箕面市ではファミリー需要も確認する

北摂エリアでは、

学校区。

駅距離。

大阪市内へのアクセス。

住環境。

土地面積。

駐車スペース。

などが購入判断に影響します。

築年数が古くても、

土地としての需要。

リノベーション需要。

建て替え需要。

などがある可能性があります。

マンションなら「同じマンションの相場」を見る

実家がマンションなら、

同じマンション。

同じ棟。

近い階。

近い面積。

同じ間取り。

などの成約事例が参考になります。

室内に大量の荷物がある場合でも、まずマンション自体の市場価値を確認することが重要です。

残置物ありで売るか片づけるかの判断基準

迷ったら次の5つを比較します。

1.現状の査定価格

荷物が残っている状態でいくらで売れそうか。

2.片づけ後の想定売却価格

空室にした場合にどの程度売却条件が改善しそうか。

3.残置物撤去費

実際にいくらかかるのか。

4.売却までの期間

片づけに3か月必要なら、その間の保有費用もあります。

5.売主本人の負担

遠方から何度も通う。

仕事を休む。

家族で片づける。

という時間的・精神的負担も無視できません。

具体例で比較する

例えば大阪市内の古い実家があるとします。

A:現状で売る

売却価格:3,000万円
残置物処分費:0円
売却まで:3か月

B:全部片づけて売る

売却価格:3,150万円
残置物処分費:80万円
ハウスクリーニング:15万円
片づけ期間:2か月

単純な差は、

A:3,000万円

B:3,150万円-80万円-15万円=3,055万円

です。

Bの方が55万円高く残ります。

しかしさらに、

2か月分の管理費等。

遠方からの交通費。

片づけにかかる時間。

などを含めれば差は小さくなります。

逆に片づけによって300万円高く売れる可能性があるなら、費用をかける意味が大きくなります。

だからこそ「片づけた方がいいか」を感覚だけで決めないことが重要です。

スタッフ植松

残置物がある家は、「処分する・しない」の二択ではありません。全部片づける、一部だけ片づける、契約後に処分する、現状のまま売るという選択肢があります。私はそれぞれの売却価格と費用を並べて、最終的な手取りで決めるのが一番分かりやすいと思います。

残置物がある家を売る前のチェックリスト

売却を検討したら、次の順番で確認してみましょう。

  1. 不動産の名義を確認する
  2. 相続物件なら相続関係を整理する
  3. 重要書類を探す
  4. 現金・貴金属・形見を確認する
  5. 家具・家電の量を確認する
  6. 残す物と処分する物を分ける
  7. 現状の不動産価格を査定する
  8. 処分費の見積もりを取る
  9. 片づけ後の想定価格を確認する
  10. 現状売却との手取りを比較する
  11. 売却方法を決める
  12. 契約時に残置物の扱いを明確にする
  13. 引き渡し前に室内・物置・庭まで最終確認する

【CTA③:ここに設置】

遷移先:無料査定

ボタンコピー:
「荷物が残った家の価値を無料で確認する」

家具や荷物を捨てる前に、まず「今のままならいくらで売れるか」を確認する

相続した実家や空き家に家具・荷物が大量に残っていると、

「全部片づけるまで売却できない」

と思ってしまいがちです。

しかし不動産の売却方法は一つではありません。

全部片づけて売る。

一部だけ片づけて売る。

荷物を残したまま販売する。

契約後に撤去する。

買主の了承を得て一部を残す。

残置物を含めて現状のまま売る。

という複数の方法があります。

どれが正解なのかは、

物件価格。

荷物量。

建物状態。

土地価値。

買主需要。

売却までの期間。

処分費。

によって変わります。

例えば残置物撤去に150万円必要なのに、片づけても売却価格が50万円しか上がらないなら、先に処分するメリットは小さいかもしれません。

逆に荷物を片づけることで室内の印象が大きく改善し、200万円・300万円高く売れる可能性があるなら、費用をかける意味が出てきます。

重要なのは、

「片づければ高く売れるか」ではなく、「片づけ費用を差し引いた後に手取りが増えるか」

という考え方です。

さらに相続した実家の場合には、片づけを始める前に重要書類を探すことも忘れないようにしましょう。

購入時の売買契約書。

建築請負契約書。

仲介手数料の領収書。

測量図。

境界確認書。

登記関係書類。

リフォーム記録。

などが残っている可能性があります。

これらを家財と一緒に処分してしまうと、後から必要になったときに困る可能性があります。

特に購入時の資料は、売却後の譲渡所得を計算するときに重要になることがあります。

そして売却が決まったら、

「何を撤去するのか」

「何を残すのか」

を買主との契約で明確にします。

売主は、

「古い家具くらい残しても大丈夫だろう」

と思っていても、買主は空室での引き渡しを想定しているかもしれません。

逆に買主が、

「エアコンと照明は残してほしい」

と希望することもあります。

残置物をめぐる問題は、不動産そのものの大きな欠陥ではありません。

だからこそ、契約前にきちんと整理しておけばトラブルを防ぎやすい部分です。

大阪市内の戸建てなら、建物が古くても土地に価値がある可能性があります。

豊中市・吹田市・箕面市など北摂では、立地や学校区、土地面積、駅距離などを評価して購入する人もいます。

マンションなら、室内に荷物が残っていても同じマンションの成約事例などから市場価値を確認できます。

つまり、

「家の中が荷物だらけ=不動産価値が低い」

とは限りません。

先に100万円、200万円とかけて処分する前に、

現状のままならいくらなのか。

片づけたらいくらになりそうなのか。

処分費はいくらなのか。

売却までどの程度かかるのか。

を数字で比較します。

そのうえで、

売却価格-片づけ費用-売却費用-保有コスト

という視点から最終的な手取りを考えることが、残置物がある実家・空き家の売却では重要です。

「まず全部捨てる」ではなく、

「まず価値を確認してから、捨てるものを決める」

という順番で進めることをおすすめします。

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この記事を書いた不動産のプロを紹介

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